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芋掘り藤五郎の謎

芋掘り藤五郎にモデルはいたか?

芋掘り藤五郎の人物像は、通説では気のよい純朴な若者となっているが、これは明らかに童話向けに脚色されたものであり、大人向けには世捨て人という解釈が正しい。 注目すべきことは、永延元年(987年)加賀の介(介とは官職の名称)に任ぜられた富樫忠頼が善政をしき、庶民の敬愛をうけたことから、その忠頼公が藤五郎のモデルとなった、という説が根強くあることである。富樫氏は鎮守府将軍を勤めた藤原利仁(芥川龍之介の「芋粥」に登場する主人公)の子孫とされているので、藤原氏の血を引くという藤五郎のモデルには、まことに好都合なのである。 いずれにせよ、力持ちと言えば弁慶、頓智と言えば一休のように、ご当地に散在した伝説を一身に集約する魅力的なキャラクターとして、永く親しまれてきているのである。
*芋掘り藤五郎の伝説に詳しい方は、すぐ「ひとつの発見(その二)」へ。

参考文献
「金城霊澤碑文の解説」(昭和39年:津田鉄外喜発行)
「金沢の昔話・民話」(昭和56年:金沢市教育委員会編)
「加賀・能登の文芸-古典編-」(昭和60年:三弥井書店刊)
「日本の民話400選」(昭和61年:金園社刊)
「伝説芋掘り藤五郎」(平成元年:本光他雅雄著/北國新聞社)
「加賀・能登の古典文学」(平成6年:能登印刷出版部)
「金沢市史」その他、多数あり